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room11が大切にしている、もの選びの基準
仙台のセレクトショップroom11が「長く愛せるもの」を選ぶ理由
お店をしていると、よく「どうやって商品を選んでいるんですか?」と聞かれることがあります。
洋服や雑貨、器など、世の中にはたくさんの素敵なものがありますが、その中からroom11に並ぶものを選ぶとき、私にはいくつか大切にしている基準があります。
今日はそのお話を少ししてみたいと思います。
① お値段よりも、そのものに魅力を感じるか
もちろん、暮らしの中で価格はとても大切です。
でも、私はまず「そのもの自体に魅力を感じるか」を大切にしています。
(当たり前ですが...)
素材の風合い、作り手の想い、手にしたときの高揚感。
どんなに手頃な価格でも、心が動かなければ選ぶことはありません。
そして不思議なことに、本当に魅力を感じるものは、それなりのお値段であることも多い気がします。
だからこそ、「価格」だけではなく、その先にある価値をお伝えできるお店でありたいと思っています。
② それを手にしたお客さんの笑顔が想像できるか
仕入れをするとき、私はその商品を手に取るお客さんの姿をかならず想像します。
「これ、素敵。」
「使うのが楽しみ。」
「買ってよかった。」
そんな笑顔が自然と浮かぶものには、やはり特別な魅力があります。
逆に、そのイメージがまったく湧かないものは、どこか自分の中でしっくりこない...
お店に並ぶ前に、まず自分自身がその商品と向き合っているのかも。
③ 実用的で、長く使えるか
私は、大量生産・大量消費という考え方が少し嫌です。
ひとつのものを長く使いながら、愛着を育てていく...
そんな暮らしに惹かれます。
だから、実用性はとても大切なポイント!
例えば、ワイングラスとしても使えるし、一輪挿しとして花を飾っても素敵な器。
ひとつの使い方だけではなく、暮らしの中でいろいろな表情を見せてくれるものに魅力を感じます。
長く寄り添ってくれるものは、きっと日々の暮らしを少し豊かにしてくれると思うのです。
④ 私自身がワクワクするか
最後は、とてもシンプルに「私自身がワクワクするか。」
実はこれが一番大切かもしれません。
私は、自分が本当に素敵だと思えないものを心からおすすめすることができません。
接客をすると顔に出てしまうタイプなので(笑)...自信を持ってお客さんにご紹介できるものだけを選びたいと思っています。
自分が好きで、素敵だと思って、誰かにおすすめしたくなる。
それがroom11のもの選びの原点です。
販売員1年目に教えてもらったこと
今でも忘れられない出来事があります。
一昔以上前の販売員になって1年目の頃...私は売上や販売ノルマを強く意識していました。
より高いものを販売すること...
高単価の商品をおすすめすること...
そうしないと店長に怒られる。
ある日、20歳くらいの若い女性が、暗い表情でペアネックレスを見に来られました。
ペアの商品は、一度の接客で高単価につながりやすいアイテムなので、当時の私は、「よっしゃ〜!嬉しい!!」と思いました。
でも接客をしていくうちに、そのネックレスを探している理由を知ります。
女性のお相手の方(きっと彼氏)が事故で亡くなられ、お葬式の前に、二人の思い出としてペアネックレスを購入したかったそう。
その瞬間、自分がとても恥ずかしくなりました。
目の前にいる方の気持ちを想像せず、売上だけを見ていた自分。
寄り添うことよりも、数字を優先していた自分。
今でも彼女の表情を覚えています。
そして、あの日の出来事が、私の接客の原点に...
目の前のお客さんがどんな想いで商品を手に取っているのか。
その方の暮らしの中で、どんな時間を過ごしていただけるのか。
それを想像しながらお店に立たなければならない。
そして、誰かの日常が少しでも豊かになるようなものを届けていきたい。
room11に並ぶひとつひとつの商品が、誰かの「お気に入り」になってくれたら...それが、私にとって何より嬉しいことです。